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三菱UFJフィナンシャルグループ、新型コロナウイルスへの対応を目的とした社債を発行

三菱UFJフィナンシャル・グループは国内初となる新型コロナウイルスへの対応を目的とした社債を発行することを発表しました。6月上旬を目処に600億円程度の発行を目指し、調達した資金は資金繰りに苦しむ中小企業への融資にあてるとのことで、新型コロナの感染拡大を受けた医療体制の構築や企業の資金繰り支援を行っていくとのことです。中小企業向け融資の原資は日銀による金融機関へのゼロ金利での貸し出しを行うものの、日銀に差し出す担保による上限は設定するとのことです。今回は環境対応や社会問題の解決に使途を限る「サステナビリティボンド」として発行し、新型コロナ以外の目的にも資金を使うとのことです。三菱UFJによると、コロナ債の起債はこれまで世界で400億ドル(約4兆3千億円)にのぼっており、世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)や北欧投資銀行といった公的機関も相次いで発行しており、現時点での民間企業の発行は珍しく、米製薬大手ファイザーも12億5千万ドル(約1340億円)の債券を発行したとのことです。三菱UFJは国際的な金融機関の規制があるため、今回は「TLAC債」として発行し、万が一、銀行が破綻した場合に公的資金で救済せずに投資家が損失を負担する債券により自己資本を補完するといった流れになるようです。コロナの影響長期化に伴い、大企業に比べて貸し倒れリスクの高い中小向けの融資が増える見通しのため、TLAC債として発行することで、国際規制が求める損失吸収のための余力をあらかじめ高めておきたいようです。

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