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銀行の貸出金利、優良企業殺到で急低下

新型コロナウイルスの感染に伴う経済縮小で、借り入れに距離をおいてきた優良企業が融資に殺到したもようです。融資の伸び率は過去最高になるなど「量」は増えましたが、金利は過去最低レベルとのことです。
優良企業でもコロナで事業環境は厳しくなっており、銀行は融資のリスク点検に重点を移しつつあるようです。
日銀がまとめた「貸出約定平均金利」によると、5月の大手銀行、新規融資の平均金利は0.324%で、1993年の調査開始以来、過去最低を更新したとのことです。
3月の0.633%から4月には0.386%まで急低下し、地方銀行も同じく3月に0.731%だった平均金利は、5月に0.562%と過去最低となったもようです。
政府の実質無利子・無担保融資の存在も金利の押し下げに効いているもようで、5月からはメガバンクを含む民間金融機関も無利子融資を担い始めたとのことです。
無利子融資の手法は2つあり、企業に利子を払ってもらって後日、自治体が金融機関などを通して企業に利子分を補給する「キャッシュバック方式」と、金融機関が0%で企業に融資し、事後的に自治体から利子を補給してもらう「リアルタイム方式」です。
リアルタイム方式だと約定金利は「0%」になり、キャッシュバック方式では原則、実際に融資した金利を日銀に報告するもようです。リアルタイム方式を導入する自治体は全体の半数にのぼっており、これが金利低下につながっている面もあるということです。

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