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太陽生命最終赤字720億円 22年3月期、逆ざや解消処理

T&Dホールディングス(HD)傘下の太陽生命保険は14日、2022年3月期の最終損益が720億円程度の赤字(前期は102億円の黒字)になりそうだと発表しました。過去に高い予定利率で結んだ個人年金保険の運用が長引く低金利で「逆ざや」となっていたようです。高利率の保険を再保険に回し、損失計上したとのことです。従来予想は約150億円の黒字だったようですが、単体の赤字は09年3月期以来で13年ぶりのようです。あわせて持ち株会社のT&Dも22年3月期の連結純利益が前期比98%減の30億円になる見通しだと発表しました。太陽生命が1983年から99年に結んだ契約のうち、約26万件の年金保険を再保険によって外部化するようです。保険会社は将来支払う保険金や給付金に備える責任準備金の積み立てを義務付けられ、一般的に予定利率が高いほど負担が大きくなるもようです。販売時に約束した予定利率は1・75~5・00%にのぼり、利回りの低迷による運用難が重荷となっていたようですが、再保険に回すことで今後の責任準備金の積み立て負担を軽減すとのことです。再保険先をめぐって複数の保険会社と協議しており、再保険料は7100億円程度になる見通しのようです。再保険で財務上のリスクを外部に切り出しても、契約者に約束した利回りは維持するもようです。

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