日本銀行は4日、中央銀行の資金供給量を示す8月のマネタリーベース（平均残高）が前年同月比1.2％増の667兆4477億円だったと発表しました。増加に転じるのは1年ぶりとなり、国債買い入れ額の増加や新型コロナウイルス関連の融資を手がける金融機関に有利な条件で資金を供給する「コロナオペ」の返済が今年の6月で完了していることが増加につながったようです。マネタリーベースは、金融機関が日本銀行に預ける預金（日銀当座預金）と、世の中に流通する現金（紙幣と硬貨）の合計額で表されます。内訳は日銀当座預金が前年同月比1.3％増の541兆4489億円だったとのことです。