野村アセットマネジメントはベンチャーキャピタル（VC）のジャフコグループと組み、2024年度にも非上場株を組み入れた公募投資信託の設定を目指すようです。ジャフコはプライベート・エクイティ（PE=未公開株）投資も強みとし、ジャフコが投資して非公開化した成熟企業の株式まで照準を広げ、個人の非公開株投資の受け皿を狙うとのことです。ジャフコは創業初期の「シード」期や「アーリー」期のスタートアップ投資に強みがあり、非上場の段階でクラウド会計のマネーフォワードや、装着型ロボット開発のサイバーダインに投資してきました。宇宙ビジネスやデジタル業務で法務を効率化するリーガルテックまで投資対象を広げており、新たな投信に関連銘柄が入る可能性があるとのことです。ジャフコは経営に直接参画して企業価値を高めるバイアウト投資も手掛けており、非上場株の時価を評価するノウハウがあります。野村アセットはジャフコの知見を生かして非上場株の時価を算定し、非上場株を組み入れた投信の基準価額を算出するようです。非上場株の組み入れ比率やファンドの購入・解約期間、最低投資金額は今後詰めるとのことです。