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映画ファンド、三菱UFJや任天堂創業家が出資 金融とエンタメ連携

国内で映画ファンドへの関心が高まっているようです。東映出身者らが設立したK2ピクチャーズ(東京・目黒)は映画ファンドを立ち上げ、100億円規模の資金調達を目指すようです。同社は3日、任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」と資本提携を結び、約11%の出資を受けたと発表しました。YFOはK2本体だけでなく同社の映画ファンドにも出資したようです。K2には映画監督の是枝裕和氏など著名クリエーターが協力を表明しており、業界慣習となっていた製作委員会方式とは異なる形で数十本の映画に投資するようです。日本ではテレビ局や広告代理店、出版社など直接の制作関係者が資金を出し合う製作委員会方式が一般的です。規制などの面から金融機関など外部の出資が難しく、大型作品の制作では資金面で国際競争に劣後しやすい環境になっていたようです。米ハリウッドでは金融機関や投資家など直接の制作関係者以外から制作資金を呼び込む手法が存在します。例えば映画ごとに特別目的会社(SPC)をつくり、SPCの株式を販売し投資を募ります。三菱UFJフィナンシャル・グループも3日、映画を制作するための新たなファンドを立ち上げたと発表しました。講談社と漫画「キングダム」の実写映画の制作会社と提携し、新たな資金調達の仕組みをつくったようです。三菱UFJ銀行が約66億円を拠出し、他の投資家の資金を含めて三菱UFJ信託銀行がファンドを組成・運用する。ファンド資金は講談社と制作会社のクレデウス(東京・目黒)が設立した合同会社を通じて、1つのシリーズものの実写映画に充当するとのことです。金融機関とエンタメ企業が組み、1つの大型作品を対象とした資金調達手法としては国内初の事例とみられています。三菱UFJは2021年の銀行法改正で銀行の手掛ける業務範囲規制が緩和されたことを受け、新規事業の開発を進めているようです。成長が見込まれるエンタメ産業との取り組みを通じてビジネスを育てる狙いがあるとのことです。

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