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JIC、滋賀の製薬に100億円出資 中堅企業投資に参入

産業革新投資機構(JIC)が傘下のファンドを使った中堅企業投資に参入するようです。滋賀県の製薬会社に100億円を出資し、希少疾患薬の開発や生産に必要な資金を供給するようです。成長資金が十分に回っていなかった中堅企業の事業拡大を後押しするとのことです。JIC傘下のJICベンチャー・グロース・インベストメンツがこのほど、大原薬品工業(滋賀県甲賀市)の第三者割当増資を引き受けました。大原薬品は2025年3月期の売上高が213億円で、これまでは海外メーカーとのライセンス契約により、急性白血病など小児がんの治療薬などを開発・販売してきました。JICから調達した資金を小児の脳腫瘍やパーキンソン病向けの創薬に使うようです。JICベンチャー・グロース・インベストメンツは、事業が軌道に乗り始めた「ミドル期」や経営が安定した「レイター期」のスタートアップを中心に資金を投じてきました。今後は創業から時間がたっていても成長を見込める中堅企業も対象にするようです。出資比率は半分未満に抑え、創業者などの現経営陣と協調しながら事業拡大に取り組むもようです。政府は24年、従業員2000人以下の企業を「中堅企業」と位置づける改正産業競争力強化法を施行しました。従来は大企業と中小企業の2つに区分し、中小企業に手厚く補助金などを手当てしてきたようです。地域の中核を担い、設備投資や人材投資に積極的な中堅企業が産業政策から抜け落ちてきた反省に立って、税制優遇などを新たに適用するとのことです。

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