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国債上回る規模 日銀への担保、住宅ローンが1年で倍増

日本銀行が金融機関から受け入れる担保で、住宅ローン債権が2月時点で初めて50兆円を超えました。昨年に比べて2.1倍に増えたとのことです。国債を上回り、担保のなかで最多となりました。2020年に新型コロナウイルス禍に対応する特別オペ(公開市場操作)で住宅ローンを担保として認めたことや担保に入れる国債不足が影響し、活用する動きが広がったもようです。金融機関は企業や個人への貸し出しの原資として預金のほか、日本銀行のオペを通じて資金を確保し、その際に金融機関の持つ資産から担保を差し入れます。担保に使えるのは国債や地方債、証書貸付債権などです。日本銀行が受け入れる担保は2月時点で額面で約170兆円となり、このうち住宅ローン債権が約51兆円で全体の3割を占めたとのことです。国債は約41兆円でした。
住宅ローン担保がこの1年間で増えたのは日本銀行が2020年3月に創設した新型コロナの影響に苦しむ企業向けの特別オペが背景の一つにあります。有利な条件で金融機関に貸し出しており、担保として住宅ローン債権も認めています。特別オペを通じた貸出残高は今年2月26日時点で56兆円にのぼるようです。日本銀行が住宅ローンを担保として受け入れ始めたのは2016年からです。日本銀行の国債の大規模買い入れで、金融機関が担保として使う国債が不足がちだったからです。当初は大手銀行の利用が主だったとされておりますが、この1年間で地域金融機関でも活用が広がったとみられているようです。

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