三菱UFJ銀行が経営再建中のマレリホールディングス（旧カルソニックカンセイ）向けの貸出債権860億円程度をドイツ銀行に売却することが分かりました。売却によって貸倒引当金の戻し入れ益が生じる見込みのようです。三井住友銀行も売却を検討しているようです。大手銀行が債権を売却してもマレリホールディングスの再建計画には影響しないとみられているようです。コロナ禍で経営が悪化したマレリホールディングスをめぐっては、東京地裁が8月に再建計画の認可を確定したとのことです。三菱UFJ銀行は約1500億円の貸出残高を抱えていたようですが、取引行は一律42％の債権カットを実施し、同行の残高は約860億円まで減っていたもようです。