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6.162025
企業物価指数、5月3.2%上昇 コメ価格高騰響く
日本銀行が11日に発表した5月の企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は126.3と前年同月比で3.2%上昇したようです。コメ価格高騰の影響は引き続きみられたようですが、4月(4.1%上昇)から伸び率は鈍化したようです。3%台となるのは24年11月以来、6カ月ぶり。民間予測の中央値(3.5%上昇)を0.3ポイント下回ったようです。企業物価指数は企業間で取引するモノの価格動向を示し、サービス価格の動向を示す企業向けサービス価格指数とともに消費者物価指数(CPI)に影響を与えるようです。4月分の前年同月比上昇率は発表当初4.0%だったようですが、遡及修正で4.1%に変更されたようです。5月分の内訳をみてみますと、コメ価格や鳥インフルエンザの感染拡大による鶏卵価格の上昇を受け、農林水産物は前年同月比42.8%上昇したようです。4月(43.5%上昇)から若干鈍化したとのことです。精米単独でみてみますと77.3%上昇し、4月(80%上昇)から伸び率が鈍化したようです。日本銀行によりますと、備蓄米の放出による影響は指数に含まれていないようです。石油・石炭製品は前年同月比0.6%上昇と4月(6.3%上昇)から大幅に鈍化したようです。原油価格の下落を受けたためで、全体の伸び率の押し下げにもつながったとのことです。電力・都市ガス・水道は政府による電気ガス料金の補助金の終了や再エネ賦課金の引き上げが影響し、6.5%上昇したもようです。輸出物価指数の円ベースは前年同月比で6.4%下落と4月(4.3%下落)から下落幅が拡大したもようです。米トランプ政権の関税措置を見越した動きが影響したとみられるとのことです。