東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の大手4社は、2020年1月に消費増税を控えて損益の悪化が見込まれるため、自動車保険料を引き上げる方向で調整していることがわかりました。各社一斉の引き上げは5年ぶりとなり、引き上げ幅は1～5％程度のようです。自動車保険の損益は安全運転機能がついた車の普及で事故が減ったことから改善傾向にあり、保険料は引き下げが続いていましたが、消費税率の引き上げが実施されれば車の修理費に増税分が転嫁され、保険料収入には増税分が反映されないので各社は年間100億円単位で収益を下押しするとみており、保険料への上乗せは避けられないと判断したようです。また、損保大手4社は災害多発を受けて10月に火災保険料の6～7％の引き上げも予定しているとのことです。