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三菱UFJ銀行、仏電力と提携 国内企業に海外排出枠

三菱UFJ銀行は再生エネルギー発電などを手掛ける仏電力大手、エンジー社と提携するとのことです。同社が創出した温暖化ガスの排出枠を国内企業に提供するもようです。国内では今後、排出枠を購入する需要が増加し、国内の排出量取引市場ではまかないきれなくなる可能性があり、銀行が間に入って海外産の排出枠を用意し、企業の脱炭素化を促すとのことです。排出量取引は、企業ごとに排出量を割り当て、過不足分を排出枠として売買できる仕組みのようです。エンジー社は自社で再生可能エネルギーの発電などを手掛けており、排出枠の創出や売却で豊富な実績を持ち、三菱UFJ銀行はエンジー社が生み出した排出枠を希望する国内企業に提供するとのことです。国内でも政府が認証する「Jークレジット」制度など排出枠を取引する市場がありますが、取扱量は年間約100万トンにとどまっているようです。日本では地理的な要因で太陽光発電などの再エネ設備が欧州ほど規模を拡大できていませんので、脱炭素をめざす企業が排出枠を購入したくても、国内だけでは需要ほどに排出枠を供給できなくなる公算が大きいようです。三菱UFJ銀行は先手を打って排出枠を企業に提供できるように確保するとのことです。

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