総務省が26日に発表した4月の東京都区部の消費者物価指数（中旬速報値、2020年=100）は変動の大きい生鮮食品を除く総合が106.4と前年同月比で1.6％上昇したようです。伸び率は3月の2.4％から縮んだもようです。QUICKが事前にまとめた市場予測の中央値の2.2％上昇を大きく下回り、東京都が24年度より高校の授業料助成の所得制限を撤廃し実質無償化したことが押し下げたようです。食品高が一巡して生鮮食品を除く食料の伸びが縮小したことも影響したようです。生鮮食品を除く総合は22年3月の0.8％上昇以来の低い伸びとなったようです。上昇は32カ月連続となるもようです。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は1.8％上がったようです。3月は2.9％上昇だったようです。生鮮食品を含む総合指数も1.8％上昇し、都区部の中旬速報値は全国の先行指標とされるとのことです。品目別にみてみますと、私立高校の授業料が前年同月比61.7％低下したようです。3月は0.6％上昇しており、都の実質無償化策が大きく押し下げたようです。公立高校の授業料も94.5％下がったとのことです。総務省によりますと、都の実質無償化による効果がなければ生鮮食品を除く総合はおよそ2.1％上昇だったようです。生鮮食品を除く総合の前年同月比を0.5ポイント程度押し下げた計算になるとのことです。生鮮食品を除く食料は3.2％上がり、3月の4.6％上昇から伸びが縮小したようです。22年6月の3.1％以来の低い上昇率だったようです。23年4月の値上げが一巡し、アイスクリームやチョコレートの伸びが縮小したようです。鶏卵は2.2％低下とマイナスに転じたとのことです。