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7.142025
三井住友海上、M&A保険専門会社を買収 企業買収増加で内製化
三井住友海上火災保険は企業のM&A(合併・買収)に伴うリスクを見極めるタイムマシーンアンダーライターズ(東京・港)を買収するようです。買収額は非開示。企業買収の増加が見込まれるなか、迅速な引き受け判断で現状の倍以上となる年100件の保険契約をめざすようです。企業買収の買い手に生じた損害を補償する保険は「表明保証保険(M&A保険)」と呼ばれています。M&Aの契約時には売り主が買い主に対し、財務内容や納税の状況に虚偽がないことを表明することが一般的です。同保険では買収後に契約書と異なる事実が明らかになり、買収側が被った金銭的な損失を補償するようです。タイムマシーンアンダーライターズは弁護士や会計士などの専門家を抱え、企業から保険を引き受けるかどうかの判断に特化しています。M&Aに潜むリスクの審査は難しく、三井住友海上は2020年から保険の引き受けに関わる業務を同社へ委託してきました。買収で一連の業務を内製化するとともに、専門的な知見を生かした新商品の開発にもつなげるようです。国内市場の縮小をにらんだ海外展開に加え、後継者難による事業承継など日本ではM&Aが年々増えています。レコフデータ(東京・千代田)によりますと、24年は4700件と前の年比17%増えたとのことです。