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日本銀行の総裁「必要と思わない」長期金利の変動幅拡大

日本銀行の黒田東彦総裁は5日の衆院財務金融委員会で、プラスマイナス0.2%程度とする長期金利の変動幅の拡大について「必要とも適当とも思っていない」と述べたようです。金利の上昇加速を許容しない姿勢を示した格好で、長期金利は急に下がり、債券価格は上がりました。
日本銀行は新型コロナウイルスの影響により、2%の物価安定目標が一段と遠のいたとして金融政策の点検を実施しています。結果は18~19日に開く金融政策決定会合後に公表するとのことです。金融機関の収益悪化に考慮して長期金利の変動幅を広げるとの見方がありました。市場が先回りする形で長期金利は2月26日に0.175%と約5年ぶりに上がったようです
黒田総裁は「米長期金利が上昇するにしても、我が国では債券市場の安定を維持してイールドカーブ(利回り曲線)全体を低位で安定することが重要な状況である」と述べました。変動幅拡大に否定的な見解が示されたことから、5日の長期金利は一時0.07%まで低下し、米長期金利上昇は株安に影響しているようです。日本銀行の政策修正は市場を警戒しながら、打ち出し方を探ることになりそうです。

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